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2007年12月15日

塗師

 昨日お知らせした木地師さんの隣では、塗師さんが仕事をしておられました。

 まず、下地処理が終わったお椀に再度漆を塗ります。
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 その上に小さく切ったカヤを被せます。
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 カヤというのは、夏寝るときに蚊に刺されないように部屋の中で吊していた網のことです。

 今ではほとんど使われなくなったと思います。

 カヤの糸は細いところや太いところがあって、それがまた漆を塗ったときに趣が出るのだそうです。


 カヤの上からさらにうるしを塗り込んでいきます。
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 ほぼ塗り終わったら、指先で縁を仕上げます。
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 器には漆を塗っただけでも良いような気がしますが、カヤの布を塗り込めることによって強度が増すそうです。


 で、最終的にはこのような品物になります。
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 私的には、左下にある黒から徐々に赤に変わっていくお椀に魅力を感じます。


 他にもこんな物がありました。
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 せいこがにの甲羅を利用したぐい飲み?です。

 せいこがにの甲羅は壊れやすいので、中を布と漆で補強してあります。


 体験館には三つの作業場があって、何時訪ねても職人さんの手仕事を見ることが出来ます。

 ただし、土日、休祭日には二つの作業場で、それ以外の日は一つの作業場で技が見られます。

 

 是非お立ち寄り下さい。


 お待ちしています。




















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2007年12月14日

木地師(丸物)

 鯖江市にあるうるし会館では職人さんの仕事ぶりがすぐそばで見ることが出来ます。

 お椀などの丸い形を作る職人さんの仕事っぷりを見てきました。


 回る機械に木を取り付けて削っていきます。
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 木を削るいろんな形の道具が並んでいます。
 

 端から見ていると簡単なように見えますが、同じ大きさの物を作って行くには、やはり経験が物を言う世界なのでしょう。


 すぐそばには積み上げられたお椀が塔のように立っていました。

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 これだけ削るのにどのくらいかかったんでしょうか?

 やはり職人技です。


 
 今河和田地区で丸物を削る木地師さんは2人になってしまったそうです。

 そして、高齢化も進んでいます。


 この伝統産業はこの後どうなるんでしょうか?


 心配です。














posted by 福井 県人(フクイ ケント) at 06:32| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 特産品(越前漆器) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月12日

蒔絵工房 孝

 漆器を鮮やかに彩る蒔絵

 蒔絵工房 孝さんにお邪魔してきました。

 玄関には子供用の自転車がおいてあって、どこにでもある工房でした。
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 家族そろってお仕事です。
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 お椀にきゅうりの絵柄を描いていました。

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 ご主人は文箱の蓋に描いた蒔絵を見せてくれました。
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 この小さな菓子皿には貝と金がふんだんに使われています。
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 黄色く見えるのがで、チョウチョの部分は貝殻を使っています。
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 他にも手の中に入る誕生月の花をあしらった手鏡もありました。
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 越前漆器が出来るまでには、いろんな工芸士さんたちの技が必要です。

 木地士、塗り士、蒔絵士、他にもあるかもしれません。

 それぞれの伝統工芸士さんたちの仕事っぷりを見たい方は、うるし会館軒下工房のパンフレットをもらい、街を散策してください。


 きっと手仕事のすばらしさに見とれてしまうかもしれません。


 お待ちしています。

 
 今回お邪魔したのは

  蒔絵工房 孝
  
 住所 〒916-1222
  福井県鯖江市河和田町12-21
 TEL:0778-65-0921  





posted by 福井 県人(フクイ ケント) at 00:30| ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | 特産品(越前漆器) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月11日

木地師(箱物)

 木地師にはお椀などの丸物を作る木地師と重箱のような四角い物を作る木地師がいます。

 先日、河和田の集落の中を歩いていたら、木を切る音がしたので中を覗いたら木地師さんの仕事場でした。


 で、ずうずうしくもお邪魔してきました。


 その木地師さんの名前は大森さんといって箱物をつ作られてる伝統工芸士さんでした。


 大森さんの作業場は漆器神社の近くにありました。
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 大森さんが使われているカンナ類です。
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 このお盆は見たところ何の変哲もないものですが・・・・・、
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 横から見ると・・・・・・・、
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 斜めに立ち上がっています。

 この部分が木地師さんの腕の見せ所です。


 また、スノーボードを模った小さなトレイも試作品として作られていました。
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 手前の無地のものが漆を塗る前の物です。


 この曲線を描いている器もお寿司屋さんなどで使われると高級感が出そうです。
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 河和田の街はまだまだ見所がいっぱいです。

 いろんな職人さんの仕事場にお邪魔できます。

 これも軒下工房という職人さんの仕事場を見せてくれるからだと思います。

 
 これからも河和田の職人さんの仕事場を紹介していきたいと思います。


 


posted by 福井 県人(フクイ ケント) at 01:22| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 特産品(越前漆器) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月10日

木香屋(hacoa)

 木には温もりがある。

 そんな言葉を良く耳にします。

 私が若かった頃には、木で作られたお椀やハシなどの食器は古くさくて、プラスチックで作られたものが格好いいと思っていました。

 でも、最近は木の良さが分かってきたような気がします。


 特に、河和田地区漆職人さんの作品を見るたびにその思いは強くなってきました。

 
 そんな中で普段使っている物を木で作られている木工屋さんがあります。

 名前は木香屋山口工芸)さんです。


 木香屋(hacoa)さんの代表する品物は木で作るキーボードです。
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 キットで売られています。
 
 この以前に販売していたキーボードもあるんですが、漆で作られていたために、ものすごく高かったそうです。

 これがそのキーボードです。
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 ミニチュアのテーブルや椅子も可愛いです。左のライトスタンドもデザインが良いですね。


 他にも木のUSBメモリーも作っています。
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 これもすごく人気があるそうです。


 これは携帯電話に取り付ける木のカバーです。
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 もちろん他にも木で作られたおもちゃ一輪挿しなどもあります。

 これは一枚板で作られていて、全部切り終わるまで休めないそうです。
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 可愛いい一輪挿しとおもちゃのテーブルダックスフント置き時計です。
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 そしてこれが重箱です。
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 左は漆を塗る前、右が漆を塗った後の重箱です。

 この重箱は5層になっていて、それぞれを取り出して並べると、桜の花びらのようになるように作られています。
 
 こんな重箱でお花見をしながらお弁当を食べるってすごく格好いいと思います。



 如何でしょうか?

 身の回りのちょっとした小物を見つけたい時、木香屋さんを覗いてみてください。

 きっとお気に入りの心温まる一品が見つかると思います。
 
 
 お待ちしています。 



 木香屋(hacoa)さんの住所は
 〒916-1221
 福井県鯖江市西袋町206-2
 TEL:0778-65-3112
 FAX:0778-65-3114

 詳しい商品はこちらからどうぞ。
 URL http://www.hacoa.com/                 
http://www.rakuten.co.jp/mokko-ya/



posted by 福井 県人(フクイ ケント) at 00:07| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 特産品(越前漆器) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月02日

蒔絵工房 かず

 河和田地区の一番奥にある工房に行ってきました。

 工房の名前は蒔絵工房 かず

 私はここで衝撃を受けることになるとも知らないで・・・・・。

 かずさんの工房は、普通の民家の一部屋にありました。

 お仕事中です。
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 そこでこんな作品が作られているとは思いもしませんでした。

 何はともあれ、作品を見てください。

 
 これと同じような作品はうるし会館に陳列されています。
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 手紙入れです。
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 花器です。
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 そして、これが最もすごい作品です。

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 これだけの作品を作れる人がいるなんて信じがたいです。

 まるで平安時代を彷彿とさせる作品です。

 伺ったところ、昔のいろんな図柄を参考にして何年もかけて造られたそうです。

 もちろん、売り物ではありません。


 私は福井県民でありながら福井のことを知らなすぎると思って、いろんな場所に出かけていろんな人のお話を伺ってきましたが、これだけ奥が深いと、正直自信がありません。

 でも、何もしないよりは少しでもお話を伺って、少しでもお知らせしていきます。

 どれだけかかるか分かりませんが・・・・・・。



 蒔絵工房 かずさんの連絡先は
 尾花町8-4
 TEL:0778-65-2161


 河和田地区に来られた際にはぜひ訪ねてみてください。

 人間の手仕事ぞすごさが分かります。 


 お待ちしています。


 

posted by 福井 県人(フクイ ケント) at 05:53| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 特産品(越前漆器) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月31日

漆淋堂(越前漆器)

 鯖江市河和田地区にはたくさんのうるしに関係のあるお店があります。

 木工、塗り、蒔絵等を専門に行っている職人や工場があります。

 時間があれば、ゆっくり訪ねていってお話を伺うのも楽しいことです。

 さすがに全部を訪ねるのは、あまりにも多いのでちょっと無理かも知れませんが・・・・・。


 うるし会館の直ぐ近くにある漆淋堂さんに行ってきました。
 
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 このお店は商品の展示場と仕事場が一緒になっていますので、塗りの仕事ぶりは見られます。

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 商品の一部を紹介します。

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 こんな小物も売っています。
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 古布で作った人形です。

 材料は古布を使っているので、あまりたくさんは作れないとのことでした。


 今若ご主人が製作している新商品です。


 卵形をしたペーパーウェイトです。
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 形がとても面白いと思いました。

 焼き物を置いても傷が付きにくくしたものです。
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 布を巻き付けているので傷が付きにくくなっているそうです。



 うるし会館に来られた際には、お立ち寄りください。(うるし会館の駐車場から看板が見えます。)


 塗りの職人さんの手仕事が見られます。


 お待ちしています。


 漆淋堂さんの住所は
 〒916-1221
 福井県鯖江市西袋町701
 TEL:0778-65-0630
 FAX:0778-65-0697
 e-mail t-uchida@me.ttn.ne.jp
URL:http://www.shitsurindo.com/

posted by 福井 県人(フクイ ケント) at 06:08| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 特産品(越前漆器) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月27日

軒下工房(鯖江市)

 鯖江市の河田地区にある軒下工房には全部で22軒の工房があります。

 内訳は木工塗り蒔絵現代漆器などに分かれています。


 その中の塗りの工房にお邪魔しました。

 
 一軒目は「塗工芸 森田」さんです。

 仕事の様子です。
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 木地の上に布を張って、更にその上に漆を塗っていきます。

 これは漆をお椀のふたに塗っているところですが、木の上に塗った器を並べていき、

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 ここで乾燥させます。


 そして、出来あがると・・・・・、
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 上のお椀が塗る前で、下が塗り終わったものです。

 なかなか根気がいる仕事だと思いました。



 次に訪れたのは「古代匠 畠中」さんです。
 
 ここではご主人と奥さんが作業をされていました。

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 お邪魔したときは、片口の器を作っておられました。


 できあがりはこんな風になります。
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 畠中さんでは家の中にちっとしたギャリーをもっておられて、いろんな漆器製品が並べられて居ました。

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 その中で私はこれが気に入りました。

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 何の変哲もないものですが、これは漆を入れた木樽を利用して作ったものだそうです。

 ちょっとした小物入れには良いなと思いました。
  

 その他にも蒔絵師さんのお宅もお邪魔したんですが、ご本人がおられなくて残念でした。

 が、その作品を見て次に訪れるときには絶対にお話を伺いたいと思いました。



 私が思うに、河和田地区は宝の山です。

 いろんなことを学ばせてくれるところです。

 もっともっといろんなことを紹介したいと思いました。


 
 もし鯖江市河和田地区を訪れる機会がありましたら、お店ばかりではなく、軒下工房に記載されているお店にも立ち寄ってください。

 漆器がどのようにして作られているのかが分かると思います。

 
 そして、お宝にも巡り会えるかも知れません。


 きっと市販されている価格よりも安く手にはいると思います。


 お待ちしています。


 追申

 軒下工房のれん会の地図はうるし会館でもらえます。


posted by 福井 県人(フクイ ケント) at 08:39| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 特産品(越前漆器) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月13日

もう一つの真保由斉展(高野漆額店)

 今、うるし会館真保 由斉展が30日まで開かれていますが、ここ高野漆額店さんでも、もう一つの真保 由斉展が開かれています。

 
 高野漆額店さんのお店です。
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 お店はそんなに広くはないんですが、それでもたくさんの漆額が展示してありました。
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 その中には、うるし会館に展示してあるような作品もありました。
 
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 うるし会館での由斉展に行かれた帰りにでもお立ち寄りください。

 高野漆額店さんのお店は漆額を専門に作っておられるので、また違った作品を目にすることができるかも知れません。


 お待ちしています。


 高野漆額店さんの場所は
 がくやさん
 クリックすると大きくなります。


 お店の住所は
 〒916-1223
 福井県鯖江市片山町13-19
 TEL:0778-65-0655
 FAX:0778-65-2829
 営業時間 朝9時から夜6時まで 









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2007年07月02日

サンユー(漆器販売)

 漆器と言えば、汁椀重箱お盆などを連想しますが、それ以外にも時代にマッチしたものがあります。

 今回は漆器会館で展示会をされていたサンユーさんの作品を紹介します。

 ここで商品ではなく作品と書いたのは、サンユーさん(九のすけ)の本来の商品は棚物茶道具であるためです。

 展示されていた作品はすべてご主人が趣味でつくられた物ですが、完成度は高いと思いました。

 
 まずは作品から見てください。

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 この写真には苔玉も写っていますが、苔玉の後ろにあるギザギザした物はなんだと思いますか?

 これは欅の皮を塗って造った物だそうです。

 ですので二つとして同じ物はありません。

 これを玄関口に飾っておくと引き立つと思います?


 他にもちょっとした小物がありました。

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 何処においてもワンポイントアクセントになると思います。


 もちろん座卓などもありましたが、すべて一枚板で出来ていました。

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 漆器と言えば高価なもの、傷つきやすいものと言うイメージがありますが、そんなに高価な物ではありません

 ちなみに、今回紹介しました苔玉付きの衝立は3000円でした。


 あなたも玄関口に苔玉付き衝立はいかがですか?

 玄願がきっと引き立つと思います。


 お待ちしています。

もっと詳しく知りたい方はこちらからどうぞ。


 サンユーさんの住所は

 〒919-1221
  福井県鯖江市西袋町30−4
  TEL:0778-65-0624
FAX:0778-65-2711
URL:http://www.san-you.jp

posted by 福井 県人(フクイ ケント) at 00:07| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 特産品(越前漆器) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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