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2016年01月13日

瓜生家住宅

 福井県内には多くの茅葺き屋根の家が残っています。

 そのうちの一つが鯖江市に残っています。

 神明神社横にある瓜生家住宅。

 この瓜生家は神明神社の宮司さんが住まわれていた家です。

 訪れた日は休館日だったので中を見ることは出来ませんでした。

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 この門から入っていきます。
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 昔の家の特徴は玄関がはっきりしてないことです。

 この家の場合、この板戸が玄関です。
 shinnmeisha (9).JPG

 縁側もあります。
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 遠目には分かりませんが、屋根が痛んでススキを抑える竹がむき出しになっていました。
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 ここまでむき出しになっているということは今度の屋根の葺き替えには相当量のススキが必要となるでしょう。
 
 一見屋根に生えたコケは屋根を保護してくれそうですが、そうではありません。
 shinnmeisha (6).JPG

 雨が降るとコケに雨水がたまってそこから水が染み込むことになり、早く屋根が痛無用になります。

 shinnmeisha (8).JPG

 なんと言っても茅葺き屋根はススキが材料ですので、時間の経過とともに腐ってきます。

 その腐るスピードを遅くするのが囲炉裏などで火を焚くことです。

 囲炉裏で火を焚くと暖かい空気や煤が上に上がっていき、屋根を乾かし燻したりしてススキを腐り難くします。

 昔は毎日囲炉裏に火を入れ、釜戸で煮炊きをしていたので自然と家が乾くようになっていました。

 それが今では囲炉裏には火を入れないため屋根が乾く様なことはなくなりました。

 その結果屋根の傷みが早く来るようになったのです。

 30年近く守っていたものが今では10年くらいで朽ちてしまいます。

 この瓜生家も御多分にもれず週4回だけしか焚いていないため腐り易くなっているのでしょう。

 このような困難はどの茅葺き屋根の家も持っていますが、後世に残していくためにもなるべく多く囲炉裏に火を入れて管理してほしいものですね。


posted by 福井 県人(フクイ ケント) at 01:00| 福井 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 文化財 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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