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2014年05月21日

籐野厳九郎と魯迅

 魯迅とは中国の思想家であり文学者でもあります。

 代表作としては狂人日記、阿Q正伝、故郷などがあります。

 その魯迅が師と仰ぐ人が籐野厳九郎です。

 籐野厳九郎は今のあわら市下番生まれで福井中学校を経て愛知医学校を卒業した後、仙台医学専門学校に招かれて解剖学の教授となりました。

 この時に中国から留学生として来日し仙台医学専門学校で出会いました。

 そこで籐野厳九郎から講義ノートの添削を受けるなどして師弟愛が深まっていった訳です。

 その籐野厳九郎の家が芦原温泉駅近くに移築され残っています。

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 資料館と言えが廊下でつながっていて、周りは板塀に囲まれて移築前の様子とはちょっと違っています。

 この玄関からは入れません。
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 資料館の中には籐野厳九郎と魯迅の遺品が展示されています。
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 魯迅の写真
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 いきなりのお風呂。
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 昔のお風呂は木で出来ていました。

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 焚き口?

 医療器具
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 薬品棚
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 試薬便
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 驚くほど質素な作りです。
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 白衣
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 勉強机
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 昔の机はこんなにも質素でした。


 魯迅著 「籐野先生」

 私が自分の師と仰ぐ人の中で、彼はもっとも私を感動させ、私を励ましてくれた一人である。(中略)
 彼の性格は、私の眼中に置いて、また心理に置いて、偉大である。(中略)
 ただ彼の写真だけは、今なお北京のわ寓居の東の壁に、机に面してかけてある。
 夜ごと、仕事になまけたくなる時、仰いで灯火の中に、彼の黒い、痩せた、今にも抑揚のひどい口調で語りだしそうな顔を眺めやると、たちまち私は良心を発し、かつ勇気を加えられる。
 そこでたばこに一本火をつけ、再び「正人君子」の連中に深く憎まれる文字を書き続けるのである。
 

posted by 福井 県人(フクイ ケント) at 04:10| 福井 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 福井の有名人 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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