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2010年03月13日

日本でいちばん大切にしたい会社

 武生にあるいつも行く本屋さんで一冊の本を見つけた。

 題名は「日本でいちばん大切にしたい会社

 著者は法政大学大学院教授の坂本光司さん

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 私はノンフィクションしか読まないので、どんな会社が描かれているのだとうと思い軽い気持ちで本を立ち読みした。

 表紙をめくると、そこには本文の中の一節が書かれていた。

 知的障害を持った二人の少女の就業体験が終わろうとするとき、十数人の社員全員が、大山社長を取り囲みました。
 「あの子たち、明日で就業体験が終わってしまいます。どうか、大山さん、あの子たちを正規の社員として採用してあげてください。
 もしあの子たちに出来ないことがあるなら、私たちがみんなでカバーします。どうか採用してあげてください」

 これがみんなのお願い、つまり、総意だと言います。

 社員みんなの心に答えて、大山さんは少女達を正社員として採用することにしました。・・・・・・・


 これにつられるように暫く立ち読みしてしまい、買うことにしました。

 パート2も出ていたので、それもついでに・・・・・。


 この中に紹介されている会社は、トヨタ自動車やナショナルと言った日本を代表するような大きな会社ではありません。

 地方にある小さな会社で、従業員数も数十人と言ったいわゆる中小企業。

 それでも世間は不況が続いているというのに連続して利益をのばし続けている会社です。

 
 掲載されている会社に共通しているのは、
 第一に大事にしているのはお客様ではなく、従業員とその家族、
 その次に社外社員(協力会社員)とその家族、
 その次にやっと現在のお客様と未来のお客様、
 その次は地域住民、とりわけ障害者や高齢者、
 そして最後が株主・出資者・関係機関。
 (注:この中で障害者・高齢者が4番目となっていますが、4番目に考えればいいと言うのではなく、4番目までを大切にすると言うことです。このことは本書を読んでいただければおわかりになりと思います)


 
 世間で言われているようにこれらの会社ではお客様は神様ではなく、従業員の幸せこそ会社の発展の原動力であると認識しているところです。

 よく会社の発展は社長で決まると言われますが、掲載されている会社の例を見るとまさにその通りだと思います。

 誰もが会社に大事にされていると思えるからこそ、会社のために一生懸命になり、従業員一人一人がどうすればもっと良くなっていくのかを考え、それが原動力となって発展する。

 従業員がその会社で働いていることに幸せを感じ、誇りに思える会社が伸びないはずがありません。

 このような会社はどのような状況に世間が陥っても大勢の人に支持されることになるのではないのでしょうか。

 利益はその結果なのです。
 

 私もいつかは会社を辞めるとが来ますが、その後はそんなことをしていきたいと思っています。

 微々たるものですが・・・・・・。

 紹介されている会社は
  日本理化学工業
  伊那食品工業
  中村ブレイズ
  柳月
  杉山フルーツ
  

 最後に、最初に紹介した女性は60歳を超えましたが、今でも(紹介時点では)日本理化学工業で働いておられるそうです。 


posted by 福井 県人(フクイ ケント) at 09:07| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 編集長のブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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