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2009年08月24日

甦る炎(越前焼を紡いだ人たち)

 来週が最後の日曜日になりますが、福井県陶芸館で福井が産んだ陶芸家の作品展が開かれています。

 北野 七左衛門
 塚原 芥山
 藤田 重良右エ門


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 塚原 芥山(1907〜1945)
 幼少の頃から「神童}とよばれ、陶芸を初め絵画、彫刻にずば抜けた才能を誇った。

 その天才的な資質は芥山が弟子入りした瀬戸市の陶芸家・加藤唐九郎に「芥山の才能がおそろしい」と言わしめるほどであった。
 
 その後、福井市に戻り足羽川原で作陶をはじめ「福井県初の陶芸家」となった芥山は、昭和17年5月からは北野七左衛門の陶房にて作品を製作し、越前の荒土で作陶するなど多大な影響を北野氏に与えた。

 しかし、さらなる躍進が期待される中、結核により亡くなった。

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 北野 七左衛門(1912〜1989)
 昭和35年の作陶を始めた頃は九谷焼風の花瓶や急須などの色絵陶器の制作を手がけていた。

 その後、野村凱風氏の紹介で塚原芥山に出会い、その作品を目の当たりにした北野は大きな刺激を受け、古越前がもつ独特の魅力に開眼した。

 戦後は、越前焼の素朴さと深い味わいを醸し出す「イラボ袖」と「焼締」を用いた作風を確率。

 越前焼にかける情熱と風貌は、津村節子の小説「炎の舞い」のモデルとなった。

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 藤田 重良右ェ門(1922〜2008)
 昭和17年、近衛連隊3年間所属し、戦後に復員。

 歴史ある越前焼たいら窯八代目として「ねじたて成形(輪積み)」の技を守り、日用雑貨の製作を続けいていた。

 転機となったのは、昭和47年、越前陶芸村を訪れた高松宮ご夫婦からの「見事な伝統技法を後世に伝えるよう」という言葉にうたれ、伝統の技を後世に伝えるとともに、芸術性に富んだ作品を数多く手がけ、北野と共に越前焼の発展を支えた。

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 作品はもっとあったのですが、個人所有のものが多いので、近づいての写真は撮ることは出来ませんでした。

 あと一週間で作品展は終わります。

 近くに行かれることがあればお立ち寄りください。

 



posted by 福井 県人(フクイ ケント) at 05:32| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 福井の有名人 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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